直近の業績(2024年3月期:連結)

決算の概要及び連結決算ハイライト

 当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の収束とともに社会経済活動の正常化が進むなか、雇用・所得環境の改善や堅調な企業業績等に支えられ、緩やかに回復しつつあります。しかしながら、原材料価格の高騰等に伴う物価の上昇により回復途上の個人消費に足踏みがみられるほか、世界的な金融引き締めの影響や中国経済の低迷など海外景気の下振れリスクもあり、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。
 このような経済環境のもとで当社グループは、2023年3月期から2025年3月期までの3か年を計画期間とする新中期経営計画「“Resilience”Rasa 2024 ~再生から飛躍へ~」を策定し、グループ・ガバナンスの確立を最重要課題と位置づけ、グループの連携をさらに強固なものとしつつ、更なる飛躍を目指し、持続的な企業価値向上に取り組んでまいりました。
 当連結会計年度の売上高は、資源・金属素材関連、プラント・設備工事関連、化成品関連が減収となったことを受けて279億16百万円となり、前連結会計年度と比べ17億39百万円(△5.9%)の減収となりました。
 利益につきましては、営業利益は24億97百万円となり、前連結会計年度と比べ3億55百万円(△12.5%)の減益となりました。また、経常利益は28億16百万円となり、前連結会計年度と比べ1億68百万円(△5.6%)の減益となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は19億97百万円となり、前連結会計年度と比べ1億16百万円(△5.5%)の減益となりました。

(単位:百万円)

  2024年3月期
  金額 構成比【%】
売上高 27,916 100.0
営業利益 2,497 8.9
経常利益 2,816 10.1
親会社株主に帰属する当期純利益 1,997 7.2

業績推移(2024年3月期 各四半期累計期間)

売上高

(単位:百万円)

営業利益

(単位:百万円)

業績見通し

 今後の見通しにつきましては、国際情勢の不安定化、資源価格や原材料価格の変動、為替変動の懸念等により、経済の先行きは依然として不透明な状況が続くと予想されます。
 このような状況の下、資源・金属素材関連では、中国の不動産不況やサプライチェーンの混乱により過剰在庫の消化に時間が掛かることから、当社取扱原料の需要がやや鈍化することが見込まれますが、産機・建機関連及び環境設備関連では、仕入価格上昇等の懸念はあるものの、堅調に推移する見込みです。化成品関連では、自動車の生産台数回復による需要増が期待される一方で、プラント・設備工事関連では、2021年3月に判明した連結子会社旭テック株式会社の不適切会計処理事案に伴い、再発防止策に基づく徹底した組織改革を実行し、適正規模の受注に努めており、受注量は当面、微減または横ばいが見込まれます。
 以上を踏まえ、次期(2025年3月期)の連結業績見通しにつきましては、売上高277億円、営業利益23億円、経常利益25億円、親会社株主に帰属する当期純利益19億円を見込んでおります。

(単位:百万円)

  2025年3月期 第2四半期(予想) 2025年3月期(予想)
売上高 11,600 27,700
営業利益 470 2,300
経常利益 600 2,500
親会社株主に帰属する
当期(四半期)純利益
430 1,900

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